腹の立つこと

最近腹の立つことがある。一つはどこからわいてきたのかわからない、意味のわからない大量のコメントだ。多くはバイアグラのようななまえをつけたものでほっておくと200以上になる。日記を書くことの何十倍もの時間をこの不愉快なコメントの山を消すことに費やしている。特定のサイトにひとを誘導するでもなく、かといって私が書いた日記に反応しているでもなく、ただただ不快で気味が悪い。
もう一つが新型インフルエンザに対する過剰反応だ。中国ではメキシコからの旅行者というだけで感染の兆候もない人々を不当に拘束しているという。もっとひどいのがエジプト政府だ。何を勘違いしたかは知らないが、国内のブタを殺してしまうという暴挙に出たそうだ。エジプト国内には一人の感染者もブタの感染も報告されていない。メキシコのブタが空を飛んでエジプトのブタを感染させるのでもなければ、国内のブタを処分することが予防にも何もつながらないことは子供でもわかる。エジプトは豚肉を不浄だと考えるイスラム教徒が多い。もしこのことが、この愚行の背景にあるとすれば、許されることではない。
人間は未知の脅威にさらされると、容易に偏見や迷信に突き動かされやすい。自戒を込めて書いておこう。