危うし、オバマ?

久しぶりに海外ネタを。アメリカの大統領選の話題だ。ある調査によれば日本人はアメリカ人よりも大統領選挙に関心が深いという。これが大槻教授の言うところの日本=自治州論の裏付けになっているかどうかは不明だが。閑話休題
共和党のマケイン氏が副大統領候補にアラスカ州知事のペイリン氏を指名したときは、てっきり彼のねらいはヒラリー票だと思った。実際マケイン陣営は露骨なヒラリー票崩しに走っててもいた。そのもくろみは外れるとわたしは思っていた。民主党のヒラリー氏と、共和党の右派でごりごりの中絶反対派、全米ライフル協会の熱心な会員であるペイリン氏とでは立っている支持基盤が違いすぎる。しかし。
彼女の演説を聴いて正直びっくりした。うまいと言うだけではない。議論のつぼを外さないし、相手の弱点を突く才能もなかなかのものだ。オバマ氏が民主党の本命に駆け上がったときのような勢いを感じる。ヒラリー票はどうかと思うが無党派層の支持はかなり集めそうな雰囲気だ。
もっともこれからアメリカのメディアは必死で彼女のあら探しを始めることだろう。自民党の総裁選にはあまり興味がないが、海の向こうは野次馬にはおもしろい戦いになりそうだ。