拍子抜けした

以前私の年金記録が半分ほど消えていることを書いたことがあったと思う。今朝は思い立って休みをもらい社会保険事務所に出かけた。
最初から年金問題で世間が沸き立っている参議院選挙前にはいかないつもりだった。しかし選挙が終わっても相変わらず職員による窓口での納付金の着服などの報道が続いている。下手をするとだいぶ待たされるかもしれない。いやいや、駐車場もいっぱいかもしれない。そう思ってわざわざ勤務先近くの駅に車をおいてJRの電車で出かけた。
朝の九時に事務所に着いて仰天した。駐車場に一台も車がない!ひょっとして今日は休みか!などと、あり得ないことまで考えた。おそるおそる入ってみると、一階の受付に銀行にあるような受付用の番号札を発券する機械があり、ずらりと相談窓口が並んでいるが、見渡しても先客は一人しかいない。
私の場合は勤務先から複数の年金手帳が作られていたという単純なものだったので、データーを統合しておしまい。到着してから20分もしないで事務所を出ることができた。
しかしな〜〜〜〜。こんなことでいいのだろうか。「消えた年金問題」が騒がれ始めた頃は、殺到する問い合わせに対応できない窓口やら、それにいらだった相談者の暴力沙汰やらが報道されてきたはずで、今度の参議院選挙の大きな争点もこの年金問題だったとおもう。
ひょっとして自分の年金は大丈夫とみんな確認したのだろうか。もしそうであれば宙に浮いた記録があんなに残っているはずはないのに。
まさか、あの舛添がテレビに出ずっぱりで吼えているからもう大丈夫だと思いこんだんだろうか。まさか自分の財布に直接関係することに関心がなくなったはずもないが。あの熱気はどこにいったの?
昔聞いたうたの「風の中の羽のように」という台詞が浮かんできた。こんなことで本当に大丈夫なのだろうか。こんな国民だからあんな阿呆なやめ方をする総理大臣が出てくるのだろうか。ケセラセラという楽天的な器質も大事だろうが、もう少し粘着質でいいんじゃないかな。