盗人にやられた

数年前までO県のN市に住んでいたとき集合住宅を購入した。当時珍しかったバリアフリー構造で町の真ん中で生活にも便利だったので、一目惚れで買ったのだが、気になっていたことがあった。それは管理組合がいつまでも開かれなかったことだった。集合住宅を募集した不動産会社に掛け合ったが「まだ部屋が埋まっていないから」と先延ばしされた。「決算だけでも公開するよう」とも促したが「うまくいっていますから」とはぐらかされた。同じような心配をした入居者も多かったようで書類の開示を請求して独自に管理組合を設立した。その結果入居者が修繕積立金目的で振り込んでいた金を、不動産会社が使い込んでしまっていたと言うことが明らかになった。資料を見ると使い込みは私が入居する前から始まっていた。管理組合を開いたらことが露見するため、設立しなかったのではなく呼びかけられなかったのが本当のところだ。すでに会社の社長は死んでしまって会社も破産手続きに入っているという話で、使い込まれた金の戻ってくる当てはない。不動産会社との話し合いの席で、社長だけではなく従業員も使い込みを知っていたことを幹部が認めていた。
どうにも腹に据えかねるのが、会社ぐるみで盗人をやっていながら、犯罪に荷担するか見て見ぬふりをした盗人従業員の責任が問われていないことだ。逃げ得は嫌いだ。どうするかはまだ決めていないが、会社名だけは書いておこう。まさか名誉毀損で訴えられはしないだろう。九州土地建物という。