陰謀論の陰謀?

昨日ワシントンポストポッドキャストに、オバマ候補の元友人で黒人教会の牧師であるライト師の発言が、かなり詳しく載せられていた。中身はばりばりの陰謀論だった。エイズアメリカ政府が黒人を絶滅させるために開発したとか、9.11はアメリカ政府の自作自演だとか、反ユダヤ主義者が聞いたら大喜びするような代物だった。実際彼はネイションオブイスラムルイス・ファラカンへの共感をあからさまに語っていた。これが誰に打撃になるかは一目瞭然だ。
問題はオバマ氏がライト師がこういうトンデモ人間だと知ってつきあっていたのかどうかだが、 いくら何でもそれは考えにくい。もしそんなことが公にされれば、大統領候補どころか上院議員の地位さえ危うくなる。ライト師にあうことでオバマ氏はアフリカ系アメリカ人としての自分に目覚めたという。彼のガードの甘さは指摘できるがむしろ私には、アメリカの人種問題の解決のために「人種間の対話と和解」を呼びかけるオバマ候補の存在がじゃまな勢力がいるのではないかと見える。実際アメリカにはオバマ氏のことを「親の代からの共産主義者」と決めつける人物までいる。逆に黒人大統領の出現が自分たちの教義(アメリカ黒人はいつまでたっても二級市民だ))に反することに危機感を感じる宗教者もいるのではないか。両者が暗黙の同盟をくむのに陰謀論は格好の接着剤になる。

話は変わる。口調も変わる。後期高齢者医療制度という悪法に反対する医師のアピールがユーチューブにのっています。わたしも賛同人の端に加えてもらいました。今往診をしている先ではこの話が必ず出てきます。後期高齢者を「長寿」に変えようが、桝添が何を言おうが誰もだまされる人はいません。
http://jp.youtube.com/watch?v=1REORG57Itw