「怖い」人達

一昨日福岡に娘の帯祝いにいってきた。神社の境内の入り口から神殿までが長かったり、段差が多かったりしたが、このところ足の具合がいいので大して痛まずにすんでほっとしている。そのあいだで目にした「怖い人達」の話。
一組目。特急で我が町から博多に出るのには途中小倉駅というところを通る。ここで日豊線から鹿児島線へと路線が代わり、列車の進行方向が変わる。通常博多まで行く乗客は座席の向きを変えるようにする。さて私たちが座っていた隣の席には20代前半とおぼしき二人組の女性がいた。彼女たちは列車が駅に着くやいなや通路に立って座席を回転させはじめた。ふと見ると彼女たちの後ろには小倉駅で降りる乗客の列が出来ている。二人が座席の回転にぐずぐず手間取っているうちに、発車のベルが鳴り始めた。 「降ります」という幾分怒気を含んだ声が起きるまで列に目もくれなかった彼女たちは、その後もなにもなかったように楽しげに席でおしゃべりをしていた。
二組目。いくら足の具合が回復しているといってもまだバスだの地下鉄だのは無理。移動はタクシーとなるがこの運転手がひどい。いや全部悪いわけではない。言葉づかいは丁寧だし、気も遣ってくれたが、優しい言葉とは裏腹に運転が乱暴だ。車線無視、信号無視は当たり前。強引な割り込みを「特殊技能」と勘違いしているらしい運転で生きた心地もしなかった。一番「あんまりだ」と思った運転手は抜け道代わりに某量販店の駐車場をつききって一つ信号をパスした。時々乗用車がそれをやるのを見ていてこれはいかんだろうと思っていたがまさかプロがやるとは。